何年か前に「脆化/ぜいか」の話を書いた。
樹脂が、あるときにボロボロになるあの現象。 まったく困ったものだ。
前世紀の終わり頃、キヤノンが販売を始めた防振双眼鏡を買った。
手振れ補正と同様の仕掛けだと思う。 望遠状態では少しの揺れが大きく響く。
この双眼鏡は12*36、倍率が12倍で、対物レンズが直径36ミリメートル。
観望用双眼鏡のスタンダードは10*50だと思うけれど、防振機能が威力を発揮する。
それをケースに入れて保管していたのだが・・・、忙しくて暫く取り出していなかった。
そうしたら、あろうことか、ケース内のスポンジがボロボロになって、本体にくっ付いていた。
暫く風に当てて、歯ブラシで落として、アルコールで清浄。
痕が残って、迷彩塗装だな。 軍用の双眼鏡みたいになっちゃった。
エレキ部分はなんとか大丈夫。 しかし、これってなんとかならないものか。
お値段、高かったのに。
ということで、今はベネトンのカメラバッグに入れてある。