今回、山中湖で一番驚いたのは、湖面の氷だった。
これがいつものことで、現地の人には見慣れた風景なのか、
それとも、珍しいものなのか、そこがわからない。
当然、気温は氷点を大きく下回る地域、湖も凍るだろう。
その日、駐車場にクルマを停めて、富士を撮ろうとカメラを持って外に出ると凄い風。
しかも、聞いたことのない音が聞こえてくる。
堅いものがぶつかり擦れ合うような、シャラシャラとした音。
それが絶えることがなかった。 悲鳴のようでもある。
湖面は部分的に凍っていたと思われる。
それが割れて無数の氷片となり岸に打ち寄せていたようだ。
初めて見た、そして初めて聞いた。 これは富士山より先に撮らなくっちゃ。
氷片の大きさは最大で100cmくらい、小さいもので10cm。 厚さは2cmから5cmに見えた。
風が氷を割ったのだろうか。
風で流されるときに割れた、それが波のうねりでバラバラに?
割れた氷は、岸に打ち寄せて、それが重なりあって音を立てていた。
最後の写真の左上、人が並べたように氷片が重なっている。 なんと不思議な。