写真を撮るのに大事なのは、持って生まれたセンスと鍛え上げられた技量、と言われる。
それと、良い場面に出会うことも大事だろう。
良いというのは、良いとか悪いではなくて、面白いということに違いない。
だから、写真にしたら面白い場面に遭遇する「運」みたいなものが必要だと思う。
遭遇する「運」と、そのときシャターを押せる「技術」は、表裏一体。
先週、富士山へ行ったときのこと。
雲の綺麗な日で、気持ち良く空を見上げていた。
もしかして四発エンジンかと思われる飛行機雲が出来つつあり、写してみた。
ということで、倍率を上げる。 そうすると、飛行機雲に色があるのがわかった。
理屈上、無いことではない。
飛行機は進む。 ゆっくりもしていられないので、撮り続ける。
太陽との角度で虹が見えているのだろう。
飛行機が進むと、色の帯の幅が伸びてゆき、だんだんと消えてしまった。
特別に珍しくはなくても、この青空と上空の水分という条件。
太陽と飛行機と自分の位置が、虹を紡いだと思えばなんだか楽しい。
でも、望遠にしたから判断出来たので、大変な幸運だよね。 「運」に感謝。
オマケ、そこへ行く道中のこと、
じつは発見が遅れてしまったので、とても見難くて恐縮。
真ん中に水平の黒っぽい線が写っている。
これは雲の中を飛行機が飛んで、廃熱で雲を溶かしてしまった痕跡。
「逆飛行機雲」などと呼ばれるもの。 これは何度か撮っているので見つけやすい。
色の空、空の色・・・・・。