2B、セカンド・ベイスマン。
カープの二塁手は「菊池涼介」、背番号33。
WBCでも、その守備は世界の野球ファンを驚嘆させた。
彼は、二塁手の仕事場を大いに広げた。 文字通り、地平を開拓したと言える。
その恐ろしい守備力は頭抜けているけれど、打つ方も、最多安打と最多犠打を同時に獲得するなど、ハイレベルな野球選手として称賛されている。
球場での応援は、贔屓選手のユニフォームを着ることが多い。
もちろん、アライさんやクロダの名も見えるけれど、「33番KIKUCHI」が多く目に付いた。
カープファンとしては右にヒットを「打たれた」と思った瞬間、その目には走るキクチが見える。
とにかく脚が速い、抜けたと思われた瞬間、打球は彼のグラブの中。
そして、どのような態勢でも強い球を、投げるべきところへ投げる。
あの限界を超えたような動き、心配されるのは故障である。
いつか怪我をするのではないか・・・、ときに休んで若手を鍛えてやって欲しい。
彼のマジックは、応援団の「悲鳴」を「歓声」に変える。
やられた、と思った直後に、相手をやっつけているのだから。