「ある種の流し撮り」は偶然性が高くて、いわゆる「出たとこ勝負」。
ということで失敗率が高い。
ここは何度か挑戦している場所。 前から小学生らしきが歩いてくるのは見えていた。
彼女たちが来る前に撮り終えると思えたけれど、結果として見事に重なってしまった。
直前に信号があって、発進して間もない、速度は低い、彼女たちの歩く速度を足して、仮に時速36キロメートルとしよう。 人が走れる限界の速度はこの辺だという。
1秒に10メートル、つまり、この写真の場合は0.1秒早く切れていれば良かったのだ。
さて、台風18号が沖縄地方へ。 予報では久米島の近くを通る。
気象ニュースでは、最大風速が80メートルになる可能性があるという。
1秒間に80メートルの風。
10メートルで時速が36キロメートルならば、単純な計算では8倍となり、時速288キロメートル。
新幹線の最高速に迫る速さになってしまう。 そんなことが起こるのだろうか。
50年代に、石原裕次郎の主演の「風速40米」という映画があった。
これは、とてつもなく強い風という意味である。
普通の人には耐えられない、「裕次郎だからこそ立ち向かえる脅威」を表すタイトルだろう。
その倍の速さって、人が生きられない環境になる。 そこに雨と高潮。
台風の凶暴化が進んでいる。