きのう、この世は動物と植物と鉱物と言って、思い出したことがある。
わたしが生まれる前からやっていたらしいラジオ番組「二十の扉」。
20の質問をして、正解に至るクイズ番組。
最初に、問題の答えは動物なのか植物なのか鉱物なのかが、大前提となっていたと思う。
正解すると、司会者が回答者に「ご名答」と言うのだけれど、この言葉が流行していた。
それは動物ですか? 「はい」
大きさはどのくらいですか? 「その質問は受けられません」
手で抱えられますか? 「はい、膝に乗るくらいです」
飛びますか? 「飛ぶけれど、それはジャンプです。 羽根はありません」
四つ足ですか? 「はい」
日本に居ますか? 「たくさん居ますよ」
よく見かけますか? 「はい、ご覧になったことがあるでしょう」
動物園に居ますか? 「居るかもしれませんが、そこに限りません」
わたしは触ったことがあるでしょうか? 「触ったとしても、珍しいことではありません」
それは、家庭にいますか?
(解答を知らされている会場のお客さんから、ここで拍手) 「たくさんのご過程に居るようです」
それは犬ですか? 「いいえ」
では、猫ですか? 「その仲間ですが、特定してください」
毛は長いですか? 「普通かな」
何色ですか? 「そのような質問には答えられません」
黒ですか? 「いいえ」
白ですか? 「いいえ」
三毛ですか? 「はい、そうです」
探偵猫ですか? 「違いますねぇ」
可愛いですか? 「もちろんです」
iwamotoさん家のネコちゃんでしょうか? 「そうです」
では、それは「アミちゃん」ですか? 「ご名答」(会場のお客さんから拍手)
みたいな感じ。 ラジオの聴取者は「影の声」というもので、予め答えを知らされている。
調べてみたら、1947年から1960年まで放送されていたようだ。 人気番組だった。
この暗いところに入り込んだので、シャッターは1秒。