長坂には何度も行っている。 基本的には、蕎麦を食べに。
ここには、有名な蕎麦屋がある。 ある意味では「ある」というよりは「あった」とも言える。
蕎麦好きなら誰でもが知っている「高橋 邦弘」。
彼が東京から自家製粉に取り組むために、山奥に開いた店「長坂 翁」が、ここにある。
繁盛店だった。 そこは蕎麦の学校のようでもあり、若い男性がたくさん修行していた。
今世紀に入ったところで、高橋氏はこの店を弟子に譲り、自らは広島県に引っ越した。
もちろん、ファンはそれを追っかけてゆく。
北広島町の「達磨 雪下山房」、その店も今年の春までの営業となった。
そして彼は、今度は九州へ。
ということで、「長坂 翁」に行くのは久しぶり。
開店時間に間に合わなかったけれど、一番に入ることが出来た。