鬼のイメージは「鬼門」と関係している。
鬼門は「丑寅の方角」である。 そこから鬼が出入りするという。
丑寅なので、牛のイメージと虎のイメージがそこに重なるのではないか。
有名な鬼は「鬼が島の鬼」、桃太郎に成敗される。
桃太郎はときの権力であるし、それに逆らうものを「鬼」と呼ぶ。
吉備の国に住まう「大和朝廷に従わない一族」が鬼と呼ばれたのだろうか。
70年前にも、アメリカ人やイギリス人を鬼と呼んだ。
鬼という言葉、不思議で圧倒的な力にも使う。
その意味で自然を現す場合もあるだろう。
悔しいのは、自然災害はそれを被る対象を選ばないということ。
そこに理不尽を感じるけれど、我慢出来なくなれば、鬼も怒るのだと思う。
わたしたちは、鬼の怒りを鎮める努力をしているだろうか。
むしろ、その逆では?