世に、日本酒プロデューサという人がいる。
10年くらい前に亡くなった「関矢健二」氏が特に有名だった。
彼は東京上野で酒の販売店も経営していた。
若い頃は、(今と違い)軽快に、あちらこちらへ教えを乞いに行ったものだ。
その店にも行ったことがある。
(我が家で、お酒の研究は家人の領分)
彼のプロデュースした酒を、何種類も飲んだわけではない。
覚えているのは、「時代を超えて」とか、「女のひとりごと」など。
ネーミングが個性的。
それは軽めではあるものの、妙に意味ありげな重い言葉を選ばれても敬遠してしまう。
昔買ったお酒の瓶が一本残っていた。
以前、玄関ドアの周りに飾ったところを紹介した「トウガラシのライト」。
それを、その青い瓶に入れてみた。 これからは照明器具となる。
そんなことをしたら、この酒を造った故人が驚いて、言葉を失うかもしれないけれど。
この酒も面白い名が付いていた。
「思わず絶句」という。
点灯