世界で、日本だけが、2月14日をチョコレートを配る日にしたらしい。
日本だけの風習はたくさんあって、それはそれで良いのだけれど、これが世界の常識と勘違いするのは、ちょっと悲しい気がする。 いずれ、根拠の乏しいこの習慣は廃れてゆくかもしれない。
現代の女性が恋心を告げるのに、日にちを選ぶ必要などないだろう。
2月14日はヴァレンタインが処刑された日らしい。 昔のこととて、よく分からない。
彼は「聖人」として認められていないし、その日はカソリックの祝日でもない。
デパ地下へ行けば、チョコの世界は、て~へんな騒ぎであるらしい。
詳しくは知らないけれど、バレンタインに「ゴディバ」のチョコは人気という。
全国に知れ渡ると、その名を出すのが憚られるのが、アヴァンギャルドの宿命である。
流行る前を楽しむ、谷町感覚が必要だと思う。
しかし、最近は群雄が割拠しているとは言うものの、「ゴディバ」は全国的人気銘柄。
その理由として、チョコはベルギーという信仰があるらしい、しかもベルギー王室御用達と聞く。
その名の由来であろう、コヴェントリー領主の令夫人「レディ・ゴダイヴァ」。
ジョン・コリアの描いた絵が有名だ。
彼は「ラファエル前派」(Pre-Raphaelite Brotherhood)の画家。
「前派」の「派」だけれど、ブラザフッドの訳としては、どうなんだろう・・・。
何故、彼女が裸で馬に乗っているのかは、過去記事にあるし、有名な話なのでここには書かない。
女性の裸身を連想させるところが、ヴァレンタインズデイに相応しく感じるのだろうか。
ゴディバチョコを渡されたら、全裸の女性が連想される。
これは男性に対するプッシュになるのかなぁ。
その辺りのことも、女性がこのチョコを選択する理由のひとつなんだろうか。