半世紀よりもっと昔のこと、50年代から60年代の初めくらい、アメリカのテレビドラマが流行った。 一方の旗頭は「ウェスタン」、日本では「西部劇」と呼ばれた。
そうでないものはホームドラマもいくつかあった。 青春ものとかコメディー、それ以外に、シリアスなものもなくはない、脳神経外科医の「ベン・ケーシー」などは大変興味深かった。
詳しい話は忘れたけれど、ちゃらけたホームドラマでの、とある場面。
世の中で必要無いものについて、兄が弟に話して聞かせていた。
今でもよく覚えている。 「穴の開いた靴下」の話。
これこそ存在する意味が無いものと言う。
てやんでぇ、戦後の日本、そんな穴は繕って、何の問題も無しに履いたものさ、なんて知りもしないのに言ってみたくなる。
さて、今、この「靴下の穴」に悩まされているのだ(笑)
現場で「安全靴」というものを履いている。 キマリだから。
最近の安全靴(もしくはそれに近いもの)は、昔とはずいぶん違うので驚いた。
爪先に固いガードが入っていて、履いていても指先に感じる。 爪がそこに当たるのだ。
靴下の先に穴が開くのはそれが原因には違いないけれど、誰も話題にしない。
靴下の全体は問題無いのに、爪先だけに穴が!
悩み深いことである。
しかし、あるときに思い出した。 ギリシャとエジプトの問題だ。
わたしはエジプト型、足の指は親指が一番長いのだった。
そうか、これが一番の原因じゃなかろうか。 ガッカリだ(笑)