ちょいと話を戻して、
顔に見えてしまうことは「シミュラクラ現象」と呼ばれている。 ほかにも言い方があるかもしれないけれど。
simulacraと書くようだ。 simulateという言葉はよく使われる。 言葉として、それに通じるイメージがある。
簡単に言うと、点がみっつあって、それが逆三角になっていると、顔として認識してしまう。 これは既に脳にプログラムされていることらしい。 赤ちゃんが母親を捜して認識するためかもしれない。
その感覚を巷で働かせるようにして、顔に見えるものを探す、探さなくても見えてくる。 それを出来るだけ面白い写真に出来たら良いな、というシリーズ。
古来より、日本には「見立て」という文化がある。
例を挙げればキリがない程に、私たちの生活に馴染み深いもの。
枯山水の庭もそうであるし、現実として目の前にあるものを使って、そこに無いものを想像する。 このような置き換えを「見立て」という。
現実を想像力という眼鏡を掛けて見る、とでも言ったら良いだろうか。
極めて日本的な遊びだと思う。
以上の2点が「顔写真」の根底にあるのではないだろうか。
「サステナ師匠、説明はこれで宜しかったでしょうか~」
あらぬところに、顔に見えるものが見つかったら楽しいじゃん、くらいの話。
今回は金属製の「顔」を集めてみた。 mf05からmf09までは、多摩センター。
8と9は同じものではあるけれど、どちらも見せたくて(笑)
モレックスの圧着器
万力
電車の中から
君の名は?
「ピノキオです」
ああ、なるほどね。