墓場って、お墓のあるところ、お墓の並んでいるところ、霊園。
墓場が怖いと言う人がいて、驚く。 どこが怖いのか分からない。
我欲のために殺した人の墓の前なら怖いかもしれないけれど。
静かで厳か、墓の隣に住みたいくらい。
さて、個人的な話だけれど、鎌倉の墓の卒塔婆立てがよろしくない。
卒塔婆はストゥーパの音を頂いて、意味としては、その形である仏舎利塔を模した供養のときに使う板?
宗派によっては用いない場合もあるだろう。 その形も様々。
でも、これを墓の後ろに立てるのを見掛けることは多い。
それがどうなっていれば良いのか、近所のお墓で探してみた。
そこでは立派な卒塔婆立てが設えてある、殆ど全ての墓に。 御影石か、それにステインレスを組み合わせたものが多かった。 墓石を立てるときに一緒に工事されたもの。
後からブロックなんぞを置いても役に立たない。
どうしたら良いものか、と歩きながら考える。
そうこうしていると、偶然のことに、友人の家の墓を見つけた。
彼のお父様の名前が墓誌に刻まれていた。 亡くなったことは知っている。
お母様の名が無いので、ご健在かと思われた。
その傍らに小さな墓石がふたつ。
イヌとネコのものだった、ネコはは彼が飼っていたのではない、親か兄弟のペットだったと思う。 イヌの方は、我が家に遊びにきたこともある小型犬。
その名が彫られていた。 そうなのか、あの子は死んじゃったのか。
周囲にはいろいろな植物がある。 カエデ属の翼果も見えた。
魂にも翼があるよね。