バロメータというものがある、でも、実体よりバロメータという言葉の方が有名。
もちろん「気圧計」のこと。 気圧と天気の関係を見つけ出し証明した機械。
史上初めて、天気予報に科学的データが持ち込まれたのだから、その衝撃は凄いものだったと思う。 実用的には「晴雨計」として、わたしたちに関わることが多い。
それ故か、現象の指標として、その名が比喩に使われる。
ということで、気候のバロメータとしてのネコの話。
ネコは気持ちの良いところを探すのが得意だ。
暑ければ涼しいところを探し、寒ければ暖かいところを探す。
この季節、暑い日もあれば、少し涼しい日もある。
それがネコの居場所で判断できるのだ。
時折現れる寒さを感じた日、アミはちゃっかりと人のベッドに乗って寝ていた。
暖かくなって、それをやめていたのに。
油断してはいけない。
梅雨が明けるまでには、暖房の欲しくなる日が必ずやって来る。