ホテルの部屋、窓を見る。 寒さで結露したガラス。
外が見たくて、タオルでガラスを拭いても、また曇る。
3月は暖かかったり寒かったり、そんな季節なので仕方がない。
日暮れて夜になり、朝を迎える。
一週間前の日曜日は、9時頃に家を出発、文庫へ向かった。
車載のラジオのスウィッチを入れる。 言葉は聞きたくない。 nhk FMを選ぶ。
タンホイザー序曲が聞こえてきた。 インターシティを走っているけれど、この曲は高速道路を流している感じが好きだ。 大きな船に乗っているような。
続いて、ヒンデミットの「ウェーバーの主題による交響的変容」、
思うに、第4楽章が有名かもしれない。 でも、個人的に第1楽章がおもしろい。
大好きな「怪獣大戦争のマーチ」に似た感じがするからかも。
そうこうするうちに、聖蹟桜ヶ丘へ着いたので、クルマを降りる。
再び乗り込んだら、ブラームスの「1番」が暗黒から光明へ向かって響いていた。
番組は1年ほど前に亡くなったドイツの指揮者「サヴァーリッシュ」の特集だった。