3月21日の夜に撮った桜。 木の上から強い光が注がれている。
その日、近しい人が亡くなったけれど、それは不幸な出来事ではないと思われた。
今年米寿を迎える予定だった。 80歳代半ばまで仕事を続け、同じ敷地内に子供も暮らし、孫もいて、ひ孫もいて。
不調が顕著になってからは、呆気無いほどの早さで逝ってしまった。 正月に会ったときも、特段の変化は見られなかったのだから。
その意味では驚きもあるけれど、苦しむ様子に周囲が心を痛めたというほどでもなく、良い旅立ちだったと思うしかない。
この春、桜を見る余裕はあったのだろうか。