樹皮も面白い。 それぞれに激しく違っている。
ベニバナトチノキ
ハナヒョウタンボク
マメガキ
孟宗竹
昔、といっても長野五輪よりも後のこと。
岩手県の遠野までタケノコを採りに行った。 食べてみたかったから。
北の国に孟宗竹が無いように、こちらにはネマガリタケが無い。 これを食べれば、だいたいのタケノコは食べたことになるだろう、という単純なる野心(笑)
で、いろいろな方の協力を得て、ガイドさんと山に入り、めでたくネマガリタケ狩り。
帰り際に、東京の友人へ土産を探した。 そこで「サイカチの実」を買って帰った。
枯れた豆果は30cmくらいの長さがあって、ブーメランのよう。 中に豆ができる。
このサヤにはサポニンが含まれ、濡らすとヌルヌルして泡も出る。
サポニンはシャボンへ通じる言葉。
石鹸代わりにこのサイカチのサヤが使われていた、ということも興味を惹いた。
友人に渡し、我が家にも一本。 それから幾日が過ぎただろうか。
どうも夜中に音が聞こえる。 カサカサと、どこから聞こえるのか分からない。
何日かして、突き止めた。 このサヤの中に何かがいる。
そこから調べまくると、サイカチマメゾウムシという甲虫が寄生するのだという。
それしか考えられない。 友人も虫が得意ではなく、即連絡。
これが我が家の「サイカチ事件」。
今回、初めてサイカチの幹や枝を見て驚いた。 鋭く大きなトゲがあるのだった。