冬のススキは枯れススキ。
低い光に透き通ることもあれば、曇リ空の下、冷たい風に揺れることもある。
乾いた葉がシャラシャラと擦れ、タネが飛んだ。
タネを全部飛ばしてしまうまで、このまま立ち続ける。
ススキは「尾花」ということもある。 穂の様子が動物の尾に似ている?
枯れた状態では「枯れ尾花」。 今でも聞く言葉、「幽霊の正体見たり枯れ尾花」。
疑心が暗鬼を生んだ時の例として言う。
「茅」とも呼ばれる。
茅葺き屋根というのは、枯れススキなのか、と思うと面白いな。
もっと言えば、「茅」はススキだけを指さず、「スゲ」なども仲間。
「スゲの傘」というとお地蔵さんが被っているイメージしか湧いてこない。
共通するのは茎が水を弾くことにあるらしい。
稲や麦の茎は水を吸ってしまうそうだ、ここが大きな違いなのだという。
成る程ね・・・。 知らないことばかりだ。