20世紀の時代の80年間、青森県の青森と、北海道の函館を船で結んでいた。
そのふたつの都市の名から「青函連絡船」と呼ばれた。
「日本国有鉄道」が運営していた連絡船は、青函トンネルの竣工で、その役目を閉じたけれど、今も多くの人に残っているのだろう。
個人的には、地理的なこともあり、経験も思い出も無いけれど、ここに立てば往時へ思いが募る。 この歳になると、消えたもの、消え行くものに敏感になる。
この線路が、北海道へ繋がっていたのだ。 苔むす鉄路の果て。
そして、北海道はこの線路でトウキョウに繋がっていた。
青森港には、博物館となった「メモリアルシップ八甲田丸」が繋留されている。