公益社団法人に「日本オーケストラ連盟」というものがある。 楽団については興味のある方も多いと思うけれど、この法人のことは考えないと思う。
この連盟の正式会員が、日本の馴染みあるオーケストラということも出来るだろう。
(準会員として所属する楽団も多数ある)
ところで、このオーケストラ連盟の正式会員数はどのくらいとお考えだろうか。
つまり、我が国はどのくらいの数の交響楽団を育てられるか、という問題でもある。
東京には9楽団、全国で数えてみると、25の楽団が正会員となっている。
この数字は多いだろうか、少ないだろうか。
きのう、当市に「東京都交響楽団」がやって来て、小さなコンサートを開いた。
いわゆる「都響」である。 お役所的に言えば「公益財団法人東京都交響楽団」。
メトロポリタン・シンフォニー・オーケストラ。
(東京交響楽団とは違うので、ご注意を。 こちら愛称は「東響」)
小さなコンサートと言ったのは、演目の問題。
メインが、大序曲「1812年」。 これはライブで聞きたい、そして見たい曲。
写真は「大砲」の役を演じた「大太鼓」。 本物の大砲ではタイミングが難しいのでサンプリングなども使われるけれど、気合いは生太鼓がイチバンだろう。 思いっきり打っていた。
ビオラとチェロで始まる静かなイントロが好き。 それに、フランス軍を追い返すときは馬鹿みたいに盛り上がるし(笑) どちらも彼の特徴、せつなく叙情的かと思えば狂ったように絢爛豪華。 よく分からんヤツだなと思わせてくれる(笑)
チャイコフスキーの顔写真や絵をを見ると、とても立派な風貌。 でも、彼は53歳で亡くなっているから、最晩年の肖像としても、今のわたしより10歳くらい若いということになる。 どう見ても逆に感じられる・・・。 疾走した人生なのだろうか。
アガサ・クリスティの「ポアロの事件簿」にこの大砲の音を使ったトリックがある。
この曲を聞くといつもそのシーンを思い出す。 (ダヴェンハイム失踪事件)
大砲の音で銃撃の音を消してしまうのだが・・・。
アンコールはルロイ・アンダーソンの「スレイライド(ソリすべり)」だった。