駐車場の隣に、この建物があった。 美しい錆に覆われ、緑も絡んでいるけれど、屋根も朽ち果てている。 これでは雨漏りなんてものじゃないだろう。
使われずに時間が過ぎ、いつまで自立できることやら。
ツアー客の誰も目に留めないことが不思議でならない。
これを見て、何の感情も湧かないのだろうか。
ときどき、こういうものが見つかる。 日本の中に廃墟が増えていると思う。
打ち捨てられた家屋、誰も住まず植物が入り込む。 人口が減るということは、昔には考えられなかった景色をつくり出してゆくことにもなるだろう。
もちろん、その逆もあり、わたしたちはそれを見てきたし、それを繁栄と呼んだ。
不景気は、解体する資金さえも、この建物に払うことが出来ないのか。 充分に人目のある場所なのに。 それほど、唐突な印象を受けた。
紹介したユニクロから数10m、ここから100m少し離れると大きな観覧車もある。
被写体としては、大変美しいのだけれど。
某社の倉庫だったらしい、放置するのは何か事情があるのだろう。
グーグルマップの写真でも穴の空いた屋根が見えた。