慶長11年(1616年)に成立した歴史書に「鉄炮記」というものがある。
天文12年(1543年)の「種子島へ鉄砲が伝来した」という事件について詳しく記載されている。 もちろん、昔のことなので、何が正しいのか分からない。 たぶん、諸説あると思う。
「火器」の伝来はそれより遥か昔にも考えられなくもないけれど、その製造法や射撃術と共に日本人が理解したきっかけは、「種子島」事件だと考える。
動詞「捻づ」の連用形、その名詞的用法として「ねじ」がある。
ネジは鉄砲と共に日本へやってきたと思っているけれど、他の意見がある方いらっしゃるだろうか。
16世紀には、たぶん世界最大の銃大国だった日本。 それはそれとして、このときに日本人が「ネジ」を手に入れていたってこと、これは大事件だと思う。
種子島の鍛冶屋は、初めて見たネジを真似して、自ら作り出したのだ。
「ビス」という言葉はフランス語、その元になったラテン語は「ぶどうの蔓」ということらしい。
「ネジ」は相手が無くては、意味をなさない。
太陽だって、照らす相手が無ければ、その意味は?