友人が家に来て、荷物を下ろし、自分のカメラをテーブルの上に置いた。
そのカメラが傾いている。 底に、見慣れぬクイックシューのようなものが取り付けてあった。 「え~、何よこれ?」ということで、この件の説明を受けた。
東京駅で見かけた山装束の母子の話。
「銀の鈴」の待合所で、お母さんが子供の写真を撮った後に、自ら背負うザックのショルダーストラップに、カメラを一撃で装着したそうだ。
そのイチガンを仕舞わず、脇にガチャンと取り付けた。
つまり、キャプチュアしたわけだ、これは面白い。
ということで検索して発見したとのこと。 自動ロックのクイックシューのようなものだけれど、相手が雲台に取り付けてあるのではなく、ベルトなどに装着可能らしい。
腰のベルトでも、バックパックのストラップにも問題なく取り付けられるという。
イチガンならレンズを下に向け取り付けるのが良いけれど、彼はカメラの形状からこの方向を選んでいた。 確かに、この場合これしかないだろう。
彼は「キノコ」を見に行くことが多い。 山の中で首からカメラを提げていることに抵抗があったのだろう。 両手が空いて、しかもしっかりとカメラが固定され、必要なときに一瞬で撮影状態に入れる。 ということで、ただ今新規購入、お試し中らしい。
製品は「ピークデザイン/peak design」の「Capture」。
この会社はアメリカ人のピーター・ダーリングという人が設立した。 製品開発後、クラウドファウンディングのサイトで出資者を募り、資金を調達、商品化に成功して発売を開始したそうだ。 商品のみならず、こちらも興味深い話である。