有名な「D51」。 鉄道マニアというわけではなく、特別な知識は持っていない。
でも、このマシンが1,000両以上作られ、全国を走り廻った事実。 それは、いろいろな意味で愛情を受けた存在だったことの証。
資料を見ると、この機関車の製造年は1940年、製造元は「汽車製造」。
(「汽車製造」は1972年に「川崎重工」に吸収合併された)
詳しくないということで許して頂くとして、今回は運転席から見える景色に驚いた。
はっきり言って、何も見えない。 列車強盗が切り倒した木などを線路に横たえていても、これで判断できるのかと思った。 小さな窓からは遠くしか見えない。
運転席は全てのメカの一番後に位置している、乗り込んでみて実感できること。
すぐ後は自らの燃料である石炭を積んだ貨車、前も後ろも見えない。 ここで運転士と釜炊きがチームを組んで巨大なマシンを動かしていたのだ。 繋がれたパイプやバルブの数々、電車に比べて、遥かに繊細で多彩な制御が想像される。