先週、図書館へ行った、低い雲の下。
この階段を下り、帰りは上ってゆく。 ポツポツと雨が降り出した。
図書館の隣には「茶室」がある、そしてその横には池があり、そこに架かる橋を渡って館内へ入るのが、いつもの道。
明鏡止水、鏡のようだった水面に、雨粒が落ち始めた。
池の周りの樹々が水面に映り込む。
水面は、古代から鏡として存在したと思う。 思い出すのはナルキッソス。 作庭術としても有用な手段であり、反射は大いに利用されただろう。
水面に映る影が見事。 枯れ葉も浮かび、その組み合わせも美しかった。
定かには分からないけれど、映った月や紅葉を見て楽しむのは、自分としては極めて「日本人的な情緒」のように感じる。 でも、どうなのか。 それは分からない。