日暮れて、道を歩いていると対向車のライトにネコジャラシが浮かび上がった。
道端のそこかしこに枯れたネコジャラシがあるのは知っている。
今ならこのように見えることは考えられるけれど、それを目にしたとき、面白いので撮ってみようと思った。
そこで、カメラを取りに引き返した。
道路横の駐車場で身を屈めて、クルマが来るのを待ち構える。 こちらで選びようもなく、歩行者も自転車も通る。
さぞや訝しい姿とは思うものの、みなさんご存知のように、撮影とはこういうもの。
苦境を乗り越えなくてはならないときもある。
ホントはもっと面白いものになると思っていたけれど、甘かったみたい。