ドロドロの地球の表面、ほんの少しの堅いところ。 大地なんて呼べるのだろうか。
地面や地層が見えれば、その土地の歴史を雄弁に語っていると言う、でも、地質学という言語で話しかけてくるので、それを理解しないわたしには意味が分からない。
そして、舗装の下は、もはや異界である。 過去が見えない。 人が造った「自然との境界面」、それは地上と地下の「結界」のように存在し、その上に人を載せる。
わたしたちは、過去に立脚しなくて良いのだろうか(笑) 舗装されると、過去に対して目を閉じているようにも感じられる。
でも、造ってしまったもの。 ある意味で愛おしい。
どんなものでも「時」に晒されれば、経年変化から逃れられない。
くたびれてくるその姿。
上を向いて歩くのが危険、ということではなく、舗装面の美しさにも注目しよう。
これは撮影のための意図的な、雨上がり散歩。