クルマで移動中に写真を撮る行為は、大げさに言うなら「騎射」である。
「流鏑馬/やぶさめ」はご存知だと思う。 これより簡略で、より実践的な騎射に「笠懸/かさがけ」がある。 助手席から進行方向左側を撮るのは、普通の騎射。
笠懸では矢を射た後に、踵(きびす)を返し馬場を逆走、今度は右側に現れる的を射るものがあり、これは「小笠懸/こかさがけ」と呼ばれる。
左手に弓を持ち、身体を右に捻って矢をを射るのは遥かに難しいだろう。
助手席からドライバー側の窓を通して撮るのは、この「小笠懸」に通じる(笑)
以前、先行するタンクローリーに映った自分の車を紹介した。 今回は、反対車線の歩道に停めたクルマのホイールキャップの写真。 鏡のようになって、周囲を映していると感じられた。
ここに写っている2台、前を行くのがウチのクルマ。
よくこんなものが咄嗟に撮れたと思う。 助手席からドライバーの窓を通して。
次も同じ状況、ドライバー越しに対向車線の向こうを狙っていた。
写そうとしたのは、友人が経営する楽器店。
「THREE SISTERZ/スリー・シスターズ」。 当地では超有名店である。
クルマの速度からチャンスは一瞬のことになるので、このときは周りを見る余裕がなかった。 むしろ、添えた左手を開き意図的に見えないようにしていた。 モニターに集中してシャッターを押す。
ところが、これは何? ドライバー曰く「自転車が通った」。 でも、自転車が水平に写っているような・・・。 なにが起こったのか分からない。