退避命令が出て、家から出なくてはならない、という状況になったらどうしよう。
そんなことが命令できるのは、法律で決まっているからだろう。
この迷走台風は沖縄から北海道まで、日本中に被害を与えそう。 名古屋では、たくさんの人たちが避難勧告や指示を受けている。
フクシマで「あの爆発」の後、家から出ない人たち説得する場面をテレビで見た。 「わたしたちは、もうどうなっても良いから、このままにさせてくれ」と年配の女性は言った。 あの人たちは、どうなったのだろう。
例えば会社勤めをしているとする、いろいろな事情で残念ながら「もう、どうにもこうにもならなくなったら」、「会社を辞める権利」は有る、と思うのだが。
それと同じで、宗教的に禁止されていないなら(あったとしても知ったことではないけれど)、わたしたち多くの日本人は、「自分で死を選ぶ権利がある」のではないか。
日本人は宗教に縛られることは少ない。
放射線を浴びて死んでも良いから、ここに居たい、と言う年配の夫婦。
法律は「死ぬ権利」まで奪えるのだろうか。
これこそが人間に与えられた唯一の権利かもしれないのに。
公平に与えられたものは、これしかないのでは?