前世紀の終わり頃、1993年だったか、日本で「米騒動」というものが起こった。
その年は梅雨が長く、日本の各地で米が不作となり、米を求めて混乱が発生した。
その一連の騒動の中に「タイ米問題」もあった。 改めて説明することでもないと思うけれど、「タイ王国」から彼等の食料を分けて頂いたのだ。
これはジャポニカとは違い「インディカ種」、調理しても粘りの少ない長い米だった。
当時の日本人は、大変失礼な態度で、この「タイ米」を侮辱してしまった。 細かいことは書かないけれど、立場を変えて考えてみれば、どうだろう。
日本人の「思い上がり」に悲しい思いをした。 日本の民度ってこんなもの? だとしたら、良い政府をつくりだすのは難しいかもしれない(笑)
違う野菜であるタイ米には違う調理法があるし、目指す方向も違うのだ。
ときどき、インディカが食べたくなる。 値段は普段食べているお米の倍もするのだけど、ちょっと贅沢をさせてもらうことにした。
このジャスミンライス、水晶から削り出したよう。 しかも良い香り。