今回の原発事故以前に、「東電」という言葉が大きく報道されたのは、とても残念なことではあるけれども、あの「OL殺人事件」である。
今回、新証拠発見とされたということで、違う展開を見せるかもしれない。 なぜ、この時期なのか、何かウラがあるのか。
外国人を犯人として裁き、服役させている国際的な問題でもある。 より一層慎重な配慮が要求される。
あまりに不可解な被害者の生活ぶりから、憶測が乱れ飛んだ。
東電の放った刺客が犯人だという奇想天外な噂もあった。 企業人が「所属する企業を護るために危険を冒す」行為は見掛けることがる。
あの「東電OL」の父親も東電に勤めていたという。 彼は反原発を主張したことで降格され、その後、癌で亡くなったそうだ。
同じく、東電に入社した彼女も父親の意思を継いだのだろうか、反原発の立場にあったというが、もはや、その意味は分からない。 今回の新証拠により、推進派と反対派の代理戦争の場にならなければ良いのだが。
彼女の死の理由と原発とが、直接関係するとは思えない。 なぜ、あそこまで苦しい生き方をしたのだろう。 誰かに殺されることを待っているかのような生活。 あのような「ある意味で純粋」な態度は、個人的には「復讐者」にしか見たことがない。
あの事件は、彼女の個人的な問題なのだろうけれど、「個人の闇」と「原発の利権に群がる魑魅魍魎の闇」、それらが重なり合い、見えない世界が広がってゆく。