コンサートなどで、観客が見たい究極の場面。
それはステージの上の主人公が「死ぬこと」かもしれない。
才能が疾走の速度を上げ、その人生の全てを掛け、命まで燃え尽きる。
死の雰囲気のある人は、いるものだ。 驚くほどの才能に恵まれているのに、それが何かと引き換えになっている人。 天才のひとつの形だと思う。
彼等は生きていることが苦しいのだろうか。
特別に与えられたものの代わりに、何かが足りない。 そういう人は、周りが何を言っても駄目なのだ。 駆け抜けることしか出来なかった「彼女の短い人生」。
そして、彼等「天才」が作り出すものを享受するわたしたち。
リハビリなんてしないよ、そう言った彼女は天に召された。 詳しい状況は分からないけれど、理由なんか、もうどうでも良い。 どうせわたしも直ぐに追いかけるし。
エイミー、あの世で一緒にワインハウスをやろうよ。
いくら飲んでも、一度死んだらもう死なないよね。 苦しみは消えたの?