地震直後から発生したという原発事故。 30km離れたところから映し出されているという建物の様子に驚いた。 (画像は処理され鮮明にしてあると説明があった)
驚いたのは、もちろん事故の様子なのだが、それが見えることにも驚いた。
予断を許さない状態には違いないのだけれど、冷静さを取り戻しつつあるので、この話題も許されるだろうか。 あの時点でこの話を出せば不謹慎と言われたかもしれない。
写真を撮る人間なら、あの映像の凄さが分かる。 とても写せるものではないのだ。
特殊なカメラが使われていることは想像がつく。 特殊なカメラと特殊なレンズ。
これは望遠レンズなんてものではない、桁違いの性能だろう。
調べてみた。 やはり、超超望遠レンズ以上の存在だった。
その名は「25UTC」(極超望遠ズーム光学系・超高感度ビデオカメラシステム)。
つまり口径が250mmの望遠鏡(ベーカー・マクストフタイプ)なのだが、ズームで焦点距離が、1250mmから、10000mm!!!
光学系は、天文ファンならお馴染みの「SHOWA/昭和機械製作所」製。 カメラとしては、NHKと共同で開発したものらしい。
天文系の用途が考えられていたばずだが、今回は「とんでもない出番」が用意されてしまったことになる。