巴里を流れるセーヌと方向は逆になる。 だから多摩川の場合は北が「左岸」であり、南が「右岸」。 行政区は川を境にしている。 厳密には、当市付近では南北に流れ、東側が「左岸」と言った方が良いかもしれない。
左岸の土手沿いは、桜の植えられた長い長い遊歩道や、公園がある。
「右岸」へ行ってみた。
この、海まで50kmポイントの近くに「JR東 五日市線」の鉄橋/橋梁がある。
鉄道好きという訳ではないけれど、このような設備が、剥き出しの状態で存在していることに興味を惹かれる。 別に珍しくはないのだろうけれど。
起点駅と終点駅を入れて7駅ほどの短い路線で、車両も平日が6両、週末が4両ほどしかない。 でも、車両は中央線と同じバーミリオンのラインが入ったE233系。
(Wikiでこの路線について確認していたら、掲載された写真と同じ撮影地点だった)
線路の真下を通ると、「自分の真上を電車が通る」ことが予想された。
暫し周囲を撮影していると、あっという間に電車が近づいてきた。 慌てて線路の下へ移動する、走りながら同時に設定をオートにした。
1枚目、モニターが真っ黒で何も見えない。 撮れてない?
大慌ての2枚目、光が見えた。 それは連結された車両の切れ目だった。
思いがけず遭遇した場面、予定していたら、もっと面白い写真になったと思う。
「でも、ちょいと羨ましいでしょ?」
線路の上に立つと思い出してしまう。
あれから一か月が過ぎた。 「被災地から聞こえる歌」
この歌に応えなくてはならない。
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夜が来て、暗闇に包まれても、
月明かりしか見えなくっても、僕は怖くない
見上げる空が落ちてきても、
山が海に崩れ落ちても、僕は泣かない
一滴の涙もこぼさない、君がそばにいれば