外を見てみると道路に高所作業車が。 クレーン車のように脚を横に伸ばし、踏ん張っている。 その横で交通整理が行なわれているので、電柱上で作業があるらしい。
伸ばしたアームの先のバケットにヘルメット姿の作業者が見える。
「関電工」とは電気設備大手であり、「東京電力」が設立したような会社。 関東ではお馴染みの社名である。 親会社との上下関係は厳しいものだ。 「神と人」ほど違うのが常識なのだが、この関係がどのようなものだったかは知らない。 とにかく、今は「福島出張」を命じられないことを、心の底では願うものだと思う。
しかし、お国のため、会社のためなら、結果的に命を掛ける状況も考えられる。
フクシマ、3名の「作業員」のことが思いだされた。
足に被曝した2名は関電工の社員である。 しかし、彼等は監督する立場にあり、実際の作業をするのは、孫請けの社員だったのかもしれない。
残念ながら、その場合は「神と人と虫けら」という構図が出来上りやすい。
でも、これではもうやってゆけない。 もっとオープンでクリーンな仕事のスタイルが必要だろう。 日本中でそれを確立したいものだ。