たくさんの種類の照明が使われている。 ガス灯も見たことがあるが、実際に使われていたものは知らない。 白熱球が電柱に設えられていたのは知っている。 それは蛍光灯に置き換えられた。 道路灯などは、あるときからオレンジ色の光りを放つナトリウム灯が増えた。 ナトリウム蒸気の中でアーク放電を行なっているものだ。
最近では白熱球並みに演色性の良いものが出来たようだが、強烈なオレンジ色の中では生活できないだろう。 天体観測などに対する光の害としては、水銀灯よりは軽微らしいのだが。 水銀灯は水銀蒸気の中でアーク放電させている。
何れにせよ、わたしたちが自然に感じる可視光の色ではない。 それなのに使われているのは、効率が良い、つまり経済的ということ以外に何か理由があるなら、それを知らされていないように思う。
夜に昼を持ち込みたいわけではない、だから昼と違う色でも良いのだが、極端過ぎるだろう。 光の色は人にどのような影響を与えるのか。
色による心理的な変化は存在する。
しかし、光の色で犯罪を少なくする試みなどには、怖さも感じられる。
ホテルやレストランにある低い色温度の水平な光が、女性の顔を美しく照らしだす。
(もしも、それがあるとしても)シワやシミを見えなくし(笑)、陰影を与え、瞳を輝かせる。 光の演出は、このくらいの利用が望ましいと思うのだが。