子供の頃、フィルムの感度はASAで表されていた。
「ASA」は「アメリカ規格協会/American Standards Association」、フィルムの感度はアメリカの規格で表現されていた。 性能は知らないが、出荷額ではアメリカ製品が圧倒していたと思う。
現在では 「ISO」といえば工場の規格みたいなイメージを受けると思う。
「9001」とか「14001」とか、目にすることが多いのでは?
「ISO屋」という人たちが、品質管理や環境対応のために認証の取得を手助けする、ということであるらしい・・・、それは置いといて。
フィルムの感度は現在では「ISO」で表される。 (実はこれはシャッターの規格だと考えられる、本筋から離れるので、この説明はここではしない)
ようやく本題、
この「ISO」、何の略だか分かるだろうか、元の言葉はちょっと出て来ない。
英語で「International Standards Organization」と考えてしまうのだが・・・
「ISO」は「国際標準化機構/International Organization for Standardization」。
これがどうして「ISO」になるのか、「アイオス」が「アイソ」に。
ここには洒落た秘密がある。 ASAは当然のことながら言葉として英語だが、ISOは英語ではないところが面白い。 と言うよりも、何語でもないのだ。 言葉は世界各地で違うもの。 語順が変わってしまうので、このような略語が成立しにくい。
そこでギリシャ語の「isos」(同じ、等しい、同質、均質などという意味の接頭語、らしい)から連想して、規格の標準化がイメージでき、多くの言葉の略語として受け入れられる言葉として、選ばれたという。 これって、言葉とイメージの標準化?
多くの工業分野を網羅しているのだが、残念ながら電機分野はこれに対応していない。
お陰で、普段は、電線の太さなどはアメリカの規格「AWG」を使っている。
メトリックはヨーロッパ(フランス)の規格であるとも言える。 ヤヤコシ~。
写真はISO規格のビス、十字のところに丸い窪みが1個付いている、これがISOの印。 左からトラス、サラ、バインド。 この十字型の溝のあるもの、日本ではプラスというが、アメリカではフィリップスと呼ぶ。 オランダのフィリップスとは関係ない。
でも、ビスという言葉はフランス語由来。 ヤヤコシ~。