爪が弱くなってきた。 脆いというのか、ヤスリを掛けるのが簡単、サクサク削れる。 先が割れたり、欠けたりすることが多くなったように思う。 注意はするけれど、仕事は秘術を尽くした闘いになることが多い。 かまってられないときもある。 わたしは、手先が痛むのを嫌うという、変な職人なのだ。
髪が伸びてきた。 家人は人より伸びるのが遅いように感じる。 わたしは早いかもしれない。 ある程度伸びると落ち着いてくるけれど、月末には結婚式がある。 御相手の親戚筋に、変なヤツと思われるのも、ちょっと困るし、どこかで切らなくては。
髪は大事だ。 いつも同じように切ってもらえるわけではないから、気に入らないときもある。 そうするとかなり落ち込む。 何と言っても「髪は男の命」なのだ。 化粧などしないので、女性よりも髪の毛が与える印象は大きいと思う。 (どなたからも異存のないところだろう)
結婚式には眼鏡をしてゆくつもり。 これはある種の化粧かもしれない。 ステレオタイプ的に言えば、やはり眼鏡をしていると賢く見えそう。 視力矯正用ではなく、紫外線カットの眼鏡を買った。 それでも、掛けると視力が上がったように感じる、という錯覚が。
流行のノンアルコール・ビールでも、なんだか酔っぱらうような気がするのと、同じかもしれない。
人は、あやふやなものである。 年寄りは更に。