人は何故、人を好きになるのだろう。 人は何故、結婚するのだろう。
結婚という制度は世界中にあるのだろうか。
それは地域によって少しずつ違うかもしれない。
これって、誰にとって利益があるのか、本人たちか、親か、村か、為政者か。
20世紀の発明発見の中で、人の心に大きく影響を与えたものは、たくさんある。
エドウィン・ハッブルが発表した論文により、わたしたちの世界は大きく広がった。
この宇宙の大きさは一気に一千億倍の大きさになった。
飛行機の発明からたったの数十年で、人類は月に立った。
DNAの研究も大きく進歩した。 「利己的遺伝子論」で説明された、わたしたち個々の身体が「遺伝子の乗り物」に過ぎないという考え方は、説明の上手さと、その内容に驚いた。
「利他的」と思われる行為が「利己的」である場合の説明など、とても鮮やか。
例えば、母親が自分の命と引き換えに、我が子を護るような行為などがこれにあたる。
くだけた例をあげるなら、男が美女を追いかける理由などを簡潔に説明してくれる。
話を戻して、「人は何故、結婚するのか」と考えると、やはり、その理由や形態は変わってゆくのだろうな、と思えて来る。 結婚も結婚式も。
ダイアナ・クラールは好きな歌手だ。 でも、この歌は「ダスティ・スプリングフィールド」のほうが奥深いものを表現しているように感じる。 あのダスティな声が。
今回の結婚特集の初めに、エルヴィス・コステロの歌を紹介したので、その夫人たるダイアナの歌で区切りにしようと思う。
この歌詞にある「look」、なんとも日本語に置き換えにくい。 訳せない。
だから、要するに「The Look Of Love」なんである。
The look of love
Is in your eyes
A look your smile can't disguise
The look of love
It's saying so much more
Than words could every say
And what my heart has heard,
Well, it takes my breath away. ・・・・・
この摩訶不思議な恋愛の感情や状景が、利己的遺伝子論でトコトン説明されちゃうのも、なんだかなぁ、ではあるけれど、人類が初めて見た「漆黒の闇に浮かぶマザー・アース」、あの写真のようなものかもしれない。
「人の在り方」を思うとき、少しずつ影響が出て来るのだろう。
作詞:デヴィッド・ハル 作曲:バート・バカラック