スカイツリー担当の友人から、最近の様子が送られてきた。
一目瞭然。 単純に、「高くなっている!」。
作り続けているのだから、当たり前。
周囲に成長を「見せつけながら」、もしくは、「監視されながら」、工事は進む。
そのことに注目するなら、例えばトンネルの掘削なんて周囲には見えない。 偶然だが、関門トンネルの「門司」側の出入り口近くに住んでいたことがある。 人道と車道のある海底トンネルで、1958年に供用開始されたようだ。 その地域に住んでいるときに開通したような気がする。 このトンネルは導坑の完成が1939年(!)、戦前のことだ。 戦争による中断もあり、開通は1958年となった。 父は報道関係の仕事をしていたので、完成前に通り抜けたりして、小学生のわたしに話を聞かせてくれていた。 とにかく、出来上がるまでは何にもわからない。 (チリでは100m進んだそうだ)
実は個人的には、トンネルを歩いた記憶は少ない。 ほとんど「関門連絡船」を利用していた。 島に住んで通勤通学全てが舟、そういう方たちは舟無しの暮らしができないだろう。 それに比べるものではないけれど、普通の生活者(?)としては断然「舟に乗った経験」があると思う。 せいぜい数百トンの小さな舟で、重油の匂いが忘れられない。 この海峡の横断は簡単ではない。 速い潮流、大型船の航行にも気を遣う。 大きなヒレを輝かせて飛ぶトビウオたち。 潮風の思い出。
その後、1973年に「関門橋」が出来た。 すぐ近くにある当時の日本最長橋「若戸大橋」を抜いて、日本最長となった。 この時期にはそこに住んでいなかったので、工事の様子は全く知らない。 見続けた人には感慨があっただろう。 (昔のことで曖昧だが、若戸大橋は両岸から作り始め、中央部で接合したらしい。 もっと曖昧だが、父から聞いた話では、中央部で両側からの誤差が2mmだったと聞いた記憶がある。 素晴らしい精度、という意味。)
さて、翻って「塔」である。
とにかく一直線に天を目指す。 なんと分かりやすく華々しいことか。
物事や、人生に、こういうことってあるなぁ、と思う。
トンネルとタワーの成長は、様子がずいぶん違うということだ。
タイトルの1枚目は9月12日5時7分 朝焼けの中に立つ
こちら2枚目は5時6分
こちらは「夕日」を浴びている 9月10日17時28分
そして夜の様子 電気が点いている 工事のためか、デモか 一段と都会的な風景に見える これが低い方の展望台になるのだろうか
9月1日18時42分
最後に今朝、9月13日、5時59分 雲が降りて高いビルが見えないことは経験がある、それは雨の日だけかと思った、それほど曇っているという天気ではないのに、上は見えない
メールで写真を送ってもらっているが、時間情報が付いているので、記録として大変便利。 有り難い時代だ。
我が国の技術的優位性を証明する音楽
クレモンティーヌの「ANIMENTINE/アニメンティーヌ」から