書体には、セリフが有るものと無いものがある。 無い場合には「サン・セリフ」と呼ぶ。 例えば「明朝体」に対しての「ゴシック体」のような。 フランス語で、セリフ(serif/飾り)が、サン(sans/付いていない)状態の書体。
逆にローマン体などがセリフ体ということにいなる。 どちらもそれぞれに使いどころがあり、どちらも大事な書体。
この言い方で「サン・キュロット/sans-culotte」という言葉がある、やはりフランス語。
人生には、前後関係無しに、ふと覚えてしまった言葉があって、なんだか頭に残ってしまうことがある。 「サン・キュロット」は「キュロットじゃない」ということ。 つまり、「半ズボンを履いてない奴ら」のこと。
簡単に言えば、「貴族は半ズボン」で「庶民は長ズボン」。
そもそもは、貴族が庶民を卑下し差別するために言い始めたらしい。 そんな時代の言葉だが、わたしも夏は半ズボンにすることが多い。 それは歳を取って、身なりに気を遣わないということではない、つもりだ。 なんてったって、暑いからなんである。 キュロットの身分じゃないのに、夏はキュロット。
「サン・キュロット」、いつもは頭に無いのに、蒸し暑さと共に思い出すこの言葉。
でも、涼しさを与えてくれて、有り難う。 Thank you lot !!!