日本人は器用だというが、その意味はなんだろう。
よく聞かれるのは、手先が器用ということだが、そうだろうか。 どの民族が器用で、どの民族が不器用なんて言えるだろうか。 たいして差はないように感じるのだが。
現段階で優位性はあるかもしれないが、ある国の製品が日本製品に比べて粗っぽい仕事ぶりのように見えても、環境が変われば、手技の限界は同程度になりそうな気がする。
日本人の言葉の発音、これはかなり下手な方に入るのではないかと思う。
発音できる音数が少ない。 この練習は難しい。
例えばアフリカ系アメリカ人は、わたしたちには聞き取れない細かな言い方の差異で、多様な表現を可能にしているそうだ。 中国の言葉も複雑で判断できない。 アジア、アフリカにも、耳を疑うような発声発音がある。 イタリア語やスペイン語は、日本語と音が似ているように聞こえるけれど、あれほど強弱を使って表現を膨らませられない。
ピビンパ、ピビンバ、ビビンパ、ビビンバ・・・
聞き分けられないのは、そもそもその中間的な音だからではないだろうか。
どうしても日本語の音に(自分の知識に)置き換えたくなるが、それでは解決しない。
逆に、日本語に音数が少ないということは、同音異義語が多いということに繋がる。
辞典、事典、字典、などとうまい言い分けを考えつく。 これらは洒落というものの範囲に入るのでは?
実は漢字の使用とも関わりがあるが、そのことは、また改めて。
さて、日本では大人の男性がこの洒落を言うと、大いに嫌われるようだ。 理由は複雑だと思うが、嫌って卑下して投げる言葉が「オヤジギャグ」というのは面白い、というかオカシイ。
ギャグの定義は難しそうだが、この場合の駄洒落はギャグと呼ぶべきものだろうか。
何れにせよ、洒落が言えるのは、わたしたち日本人が音数の少ない言葉を使ってるから。
そしてその理由はいくつかあるだろうが、発音技術的な不器用さと関係があると思う。