春になれば花が咲く、ということは、蜂が飛び回ることでもある。 攻めて来るわけではないけれど、向こうに攻撃する気が無くても、普段の生活の中では最も怖いもののひとつ。 その中で、強いて言えばクマバチは可愛い。 攻撃性も低いそうだ。 あるとき、玄関の窓から外を見ていたら、クマバチが目の前のガラス板にぶつかった。 10センチほどの距離で対面したことになる。 これはドウダンツツジの蜜を吸うクマバチ。 ブ~ンと飛んで花に頭を突っ込んだら、またすぐに飛び立つ。
身体が大きいのに、これでは花が小さ過ぎるのでは? 怖くないというのは、このように写真が撮れるということでもある。 静かにして、相手を驚かせないことが大事だ。 青空の中を飛ぶと、その黒い身体はよく見える、50メートルくらいは目で追える。 ところで、これってクマバチに間違いない?
クマンバチという言葉があるが、これだとスズメバチを指す場合があるという。 差別化のために「クマバチ」という言葉で統一するけれど、「くまんばちの飛行」という曲がある。
プーシキンの原作をリムスキー・コルサコフがオペラにした。 主人公が蜂に姿を変え悪者をやっつける場面で演奏される。 この題名にある「バンブルビー」がロシアでどの蜂を指すものか分からない。 攻撃力がなければ話は成り立たない。 実は諸説あって確信が持てない。
オペラの曲というよりは、現在では「速弾き」の技巧を示すための曲として有名になってしまった。