今週の月曜日、「はやぶさ」は故郷である地球を自らの目で確認した。 帰還まであと一息。
空の様子も忙しい。 一度の延期で打ち上げは成功するだろうか。 再設定された6時58分、H-ⅡAロケットが、金星探査機「あかつき」と、小型ソーラーセイル実証機「IKAROS」を打ち上げる。
相模原キャンパスでのパブリック・ヴューイングも、その時刻ではちょっと難しい。
そしてアメリカ。 大統領は言った、アメリカは火星に行くと・・・、行けないかもしれないが、それを目指すのだと・・・。 Hello, Martian ! こんにちは、マルシャン!
地球は太陽の周りを回っている、地球の内側には金星が、外側には火星が回っている。
ゆっくり読んで頂きたいのだが、つまり、太陽のエナジーを享受するということを簡単に考えてみると、どうなるだろうか。
「人間が暮らすには金星では暑過ぎる、火星では寒過ぎる」ということになる。
だから、地球の位置は「奇跡の位置」。
地球の周囲は約4万キロメートル(何故かって、そう決めたからだ)。 これを単純に円周率で割ると、この値は約1万2732キロメートル。 海面から6キロメートルの高さまで息が出来るとする(でも、限界的)。 これは10000対5の関係に近い。
直径1メートルの球体の表面のどのくらいの量か、半径で考えれば5000対5、ということは「1000分の1」、計算するのも恐ろしい空気の厚さ、いや、その薄さと言うべきか。
先日の中国での大きな地震、被災地は標高3.7キロメートルという。 空気が薄くて救助隊員が亡くなったとも聞く。 とすれば、直径1メートルの球の表面に0.3ミリメートルの空気の中でしか生きられない。
だから、空気は「奇跡の皮膜」。
こんな話、言い出せば切りがない。 自分という生物が存在していることが奇跡であるということを、日常の生活に追われて、どうしても忘れがちになる。 つまり、これを読んでいる「あなた」は、この宇宙の貴重な存在。 絶妙な環境に生きる奇跡の生命。
さて、人類は孤独なのか、そうではないのか。 取り敢えず、火星には「水」があるらしい。 二酸化炭素を増やして温暖化していけば人間が住めるのだろうか。
曲も良いし、演奏も良いのだけれど、映像が素晴らしい。
この音楽に助けられ、きょうの記事は、正面から真っ向勝負。
「カント・デラ・テッラ」、「大地の歌」とも言えるし、「地球の歌」とも言えるだろう。