こう書くと、昔の小説の書き出しのような趣がする。 考えるまでもなく、当然のことだ。 そして、ウェスタン・ミュージック(西洋音楽)を聞く趣味があれば、きょうは「楽聖忌」ということになるだろう。 楽聖という言葉は彼に対してのみ使われるものではなかったけれど、現在では共通の概念がある。
きょうは楽聖ベートホーフェン(ドイツ語風に)が56年の生涯を終えた日。
Ludwig van Beethoven (1770 〜 1827)
彼について今さら説明することはない、諸説ある歴史の断片を弄び、墓穴を掘るなんて、まっぴら御免。 音楽史的にも楽理的にも危険のない話題を考えたい。
名前の話はどうだろう。 普通は彼に対してこういう話題を出すと怒られそうだが、命日に怒るなんて禁止。
Ludwig/ルートヴィヒとフランスの王様で有名なLouis/ルイは近い言葉のようだ。 英語で近いのはLoudではないだろうか、そこだけ取ると「デッカい音」。
現在なら英語読みのラドウィッグが有名だろう。 アメリカのドラム(太鼓)メーカー。
van これはフランドル系を表す、ゴッホという画家の名前を思い出せば良い。
Beethoven の意味は農場とか農場主と言われる。 Beet が農場で採れるビートなら蕪みたいなものを連想する。 それがテンサイなら、やっぱり天才だ。
それに beet が beat なら拍の「ビート」だったのに、これはちょっと惜しい。
彼が死んだ後、その髪の毛からは大量の鉛が検出されたという。 鉛の被曝が聴覚障害を引き起こしたのだろうか。 だとすれば1826年の腹水治療とは関係ないことになる。
もうひとつの原因説はワインに含まれる酢酸鉛だが、彼だけが飛び抜けてワインを飲んだわけではないだろう。
鉛といえばローズ指令で使用が禁止されている「ヘヴィーメタル」だ。
死因も特定できないし、生前も健康な人ではなかった。 だが、切り開いた世界は広く深い。
この曲はチャック・ベリーのものだが、今回は名前から来る連想で。
ビートルズもこんな騒音は音楽ではないと言われた、ベートーヴェンと同じように。