これはイタズラ。 ドームの屋根で「東京砂漠」を作ってみた。
「プルシェンコが優勝?」
「しかも、2位がランビエル、3位がジュベール」
「4年前と一緒じゃん」
まったく何がどうなっているのか。 引退した選手が1位と2位。 この4年間は?
欧州選手権が終わった、エストニアのタリンから信じられない結果が伝えられてきた。
4年間は永いオフだったのか、プロとしてアイスショーに出ていたとは思うが、アマに復帰できるとは、たいしたものだ。 一年中滑ってはいられないから、アマでも、オフは必要になるが、それにしてもこれは凄い。 しかも、復帰したふたりが1位と2位。
フィギュアスケートの事情は、ほかの競技と違うところがある。 意外に聞こえるかもしれないが「アマの方がレベルが高い」とも言えるのだ。 制約が多く、その規定の中で要求される演技は、プロほど自由ではない。 つまり、細かいところで競われるのだ。 その意味ではプロより遥かに難しく、レベルが高いところがある。
トリノから4年間が過ぎた。 「スポーツとしては」年齢の壁が高くなるだろう。
しかし、「表現としては」経験の積み重ねが、演技に磨きをかける。 その相互の関わり方によって、その選手の「滑り」が定まってくる。 とにかく、本番を見守ろう。 日本勢には手強い相手が復活してしまった。
女子はカロリーナ・コストナーが優勝。 2位はラウラ・レピスト、3位はエレーネ・ゲデヴァニシヴィリ。 キーラ・コルピは4位だった。 コストナーは安定感が出てきたのだろうか。
アイスダンスはオクサナ・ドムニナ、マキシム・シャバリンが優勝したが、今回の演目は「アボリジニ」をテーマにしている。 このことにオーストラリア原住民の長老から非難のが上がったとか。 ときどき、こんな事件が起きる。 彼等の文化を冒涜した? そうは見えないけれど、被害を受けたと抗議があったらしい。
ペアは、川口悠子、スミルノフ組が優勝。 彼女はオリンピックへ出場することを目指して、ロシア国籍も取得して頑張ってきた。 運動選手として、あんなに脚が細くて大丈夫かと、いつも心配になる。 鍛えれば、筋肉が付いて太くなりそうなものだが、彼女は例外。
バンクーヴァー、現地2月12日から冬季五輪が始まる。 フィギュアスケートのことしか分からないが、日本勢もなかなか厳しい闘いになりそう。
でも、開幕が待ち遠しい。
東京後楽園、ここには「アイススケートのリンク/Skating rink」もあった。
今は無い。 文化の育成と利潤の追求との間で、経営会社は「閉鎖」という決断をした、ということだ。
そのリンクは歴史が古く、リンクがあればショップも存在するもの。 業界的な超有名店である「オオタスケート」がそこにあったのだが、探してみると、ショップは現在も営業中。
訪ねてみた。 思っていたより、遥かに、小さな店だった。
Musik
確かに、「これはブラームスが作曲したのか」という質問には答えにくい。
しかし、盗んだとも言われるが彼が発表した故に、わたしたちも聞くことができた。
文化は混じり合ってゆくものだ。 判断は難しい。
ハンガリア舞曲の第4番を用意した。
イヴァン・フィッシャー指揮、ブダペスト祝祭管弦楽団の演奏。
つまり、ある意味で本物と言える。 ブラームスの曲ならドイツのオケが本物かもしれないし、もはや、どうでも良いのかもしれない。