東京・西荻窪の「pindpt/ピンドット」さんから紹介を頂いた。
pindot は、ソーイングブックで有名な「茅木真知子」氏が開いた布地の店。
先週末から今週いっぱい、東京ドームで「キルト展」が開かれている。
「東京国際キルトフェスティバル」というらしい。
nhkと読売新聞社と、このフェスティバルの組織委が主催している。
キルトはキルティングしてあれば成立すると思うけれど、わたしのように詳しくない者は、布を縫い合わせた「パッチワークキルト」を最初に思い浮かべてしまう。
テキスタイルという括りで、布という素材や、それに連なる表現には興味を持っているが、キルティングと限って考えると、知識もないし、一目惚れということもなかった。
現代に於ける定義はどのようなものか、どこから、どこまでが quilt か、見てくるつもりでいる。
quilt は、スコットランドの民族衣装である kilt とは、まったく無関係だが、音としては聞き分けられない。 あのタータン柄をキルティングしたスカート状のキルトを、冗談好きな英国人が作ったことがあるかもしれない。
きのうの夜、どうしても覚えられない変な名のテレビ番組を見て、ちょっと興奮した。 nhkの黄金のナントカカントカという、演奏のライブ映像を放送する音楽系の番組。 bbcのコンテンツだが、「キルト」とも「スコットランド」とも関係ない、「アイルランド」の音楽。
「ロリー・ギャラガー」の30歳くらいの演奏。 70年代の絶頂期の演奏だった。 覚えている彼の様子よりは、少し大人っぽかった。 身体も声も少し太かった。 例によって気合い溢れる演奏で、そんなの続けてたら早死にしちゃうよ、と言いたくなる。 しかし、使命を与えられ生まれてくると、トコトン突っ走らなくてはならない。 彼の場合は、誤摩化しの無いままに。
あの有名な61年製のストラトキャスターは懐かしかった。
エフェクター無しで出る音には思えないが、小さなアンプが精いっぱいの仕事をしているからだろうか、気分の良い音がする。 そう言うと、ここで奥様からひと言、「それは小さなイタ車に乗るようなものか?」。
確かに、踏み続けられたアクスルペダルに反応する小型エンジンのようでもあった。
愛おしくも美しい歪みである。