後に「鎌倉七口(ななくち)」と呼ばれた「鎌倉と通じる7本の陸路」がある。
その中の「朝比奈切通し」に代わるものが現在の県道204号線だろうか、鎌倉へ向かって
峠を登ってゆくと「霊園」が右手に現れてくる。 そのまま行けば鶴岡八幡宮へと到る。
二日は横浜方面へ出掛けた。 有り難いことに岳父が健在である。 年始の挨拶を兼ね、
実家へ行ったが、その前に霊園で待ち合わせ、一緒に墓参りに行った。
「鎌倉霊園」という、たぶん西武グループが所有経営している大きな霊園である。
(西武の「堤家」の墓があることで、数々の逸話が聞かれる)
混雑が予想されたのか、正門より東側の門も開けられていた。 そこから入り坂を上ると
霞んではいたが、富士山が大きく見えた。 そういう立地なのか、と納得する。
南側へ目を転じると、光るラインが見えた、昼の太陽を反射した海だった。 それは方角
から相模湾だろう、ここでまたまた納得させられる、良い立地なのだ。
実家の敷地内に義姉夫婦が姪ふたりと住んでいる。
庭では夏ミカンが実っていた、その場面だけを見ると南国の風景のようだ。
義姉が一緒に墓参りに来なかった理由を聞かされた。 獅子舞が来るからだという。
正月の行事として、未だに行なわれているのだ。 実家の炬燵で休んでいると、お囃子が
聞こえ、玄関辺りでパコパコと音がする。 獅子が歯を噛み合わせる音だった。
さすがに、日本最古の図書館「金沢文庫」を有するご町内、と言うべきか。
アミも家の出入りを自由にこなし、13時間くらいをひとりで過ごし、自分のお気に入りの
場所でアンカを抱いて、ぐっすり寝ていた。
Musik 琴の演奏で「さくら」