図書館に行く用があった。 道すがら、「ロウバイ/蝋梅?」の咲いている家があるので、カメラを持って出た。 葉を落とす前から咲いていたが、予想通り、花だけになって、枝は黄色い花の連なりに彩られ、強い風に震えていた。 盛りは少し過ぎたかもしれない。
ロウバイの名の由来は、ひとつには蝋細工の花のように感じられるからだろう。 他に似た花を知らない。 触ってみて固いわけではないが、そのように見えるところが面白く、そして香りも高い。 甘い。
他家の塀から道に伸ばした枝を写していたら、中から声をかけられた。 手には枝切りバサミが。 2本ほどの枝を頂いてしまったので、そこから家に引き返すことになった。 生けるといっても、枝のあるものは、なかなか難しい。 切り取った枝も捨てられない。
原産地は中国らしい、半島を渡ってやって来たのか。 アジアの花。
木も草も春の準備をしながら、自分の出番を待っているようだ。
冬を忘れ去るにはまだ時間が掛かるけれど
Musik 「忘却」Oblivion