「アミ」の「家猫化計画」は着々と進んでいる。 詳しく説明するつもりはないのだが、彼女は、その家族十数匹の猫の最後の生き残りかもしれない。 だからその全部の幸せを自分のものにしてほしいと思っている。
家の中で食事ができて、家の中で寝ることもできる。 出入りも覚えたので、とても自由にしているし、心も軽くなったようだ。
寝る場所は何か所かある。 今は寒いので、ヒータの温風を利用したり、ホットカーペットの上に古着を敷いて、その上とか。 自分用のアンカを理解しているので、それを抱いて寝る。
前にも書いたが、名犬ラッシーを理想にしている。 夜は同じ部屋で寝た方が良いと思うが、それを言っても話は通じない。
ベッドの上の足元、隅っこで何度か寝ることがあった。 部屋に入ることは怖くないようだ。 「奥様」の枕元の隣、読書灯の替わりに椅子を置いて、(人間の判断に過ぎないが)猫のベッドを設えた。 無理に連れてきても、すぐに降りる。 もちろん、彼女の知ったことではない。
先日、珍しいことだが、「奥様」が風邪気味で午後からベッドで休んだ。
ここが不思議なところである。 今までの経験では、病気の人間が居ても猫は近づかないようだった。 やや苦しそうに寝息を立てる「ママ」を見守るように、アミがその新しいベッドで数時間を過ごした。 逆に、猫がママという様子に見えた。 以来、アミは「婦長さん」とも呼ばれている。 「ナース猫」誕生。
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